*好きと言えない俺様王子*
「あの、今日日直だよね!掃除サボったら……先生に怒られちゃうよ!」
「……は?」
予想外の言葉に俺は間抜けな声を出した。
息を切らしながら走ってきたのは、前の席の赤澤椿だった。
同じ中学で、何度か同じクラスになったことがあって覚えている。
そして男子が可愛いと噂していたことも記憶に新しい。
確かに可愛い。
なのに化粧っ気がなく、校則通りの身だしなみを心がけている。
「えっと……掃除、しよう?あ、何か用事があるなら私が先生に事情を……」
椿が口ごもりながら話していると
「えー!あんた真面目に掃除なんかしちゃってんの?」
「黒瀬君、掃除なんかあいつに任せて行こうよ」
周りの女子が椿を嘲笑いながらバカにした。
「……は?」
予想外の言葉に俺は間抜けな声を出した。
息を切らしながら走ってきたのは、前の席の赤澤椿だった。
同じ中学で、何度か同じクラスになったことがあって覚えている。
そして男子が可愛いと噂していたことも記憶に新しい。
確かに可愛い。
なのに化粧っ気がなく、校則通りの身だしなみを心がけている。
「えっと……掃除、しよう?あ、何か用事があるなら私が先生に事情を……」
椿が口ごもりながら話していると
「えー!あんた真面目に掃除なんかしちゃってんの?」
「黒瀬君、掃除なんかあいつに任せて行こうよ」
周りの女子が椿を嘲笑いながらバカにした。