*好きと言えない俺様王子*
「いっっってえぇぇ!」
「へっ!?」
鈍い音と共に、彼の悲鳴がした。
そして手首の拘束が解ける。
次の瞬間、男の人は苦しそうに座り込んだ。
そして足元に転がるのは……
「サッカー……ボール……?」
なんでこんなとこに?
誰かが蹴ったボールがあの人に命中した……?
少なくとも近くに人はいなかったから遠い距離から?
え、でもピンポイントで遠距離から当てるなんて至難の業、誰がやってのけたの……?
私の頭はとにかく疑問だらけになっていた。
そんな疑問に答えるかのように登場した人物。
それが――……
「おい、こっちに来い」
黒瀬君だった。
「へっ!?」
鈍い音と共に、彼の悲鳴がした。
そして手首の拘束が解ける。
次の瞬間、男の人は苦しそうに座り込んだ。
そして足元に転がるのは……
「サッカー……ボール……?」
なんでこんなとこに?
誰かが蹴ったボールがあの人に命中した……?
少なくとも近くに人はいなかったから遠い距離から?
え、でもピンポイントで遠距離から当てるなんて至難の業、誰がやってのけたの……?
私の頭はとにかく疑問だらけになっていた。
そんな疑問に答えるかのように登場した人物。
それが――……
「おい、こっちに来い」
黒瀬君だった。