*好きと言えない俺様王子*
黒瀬君が……まさか黒瀬くんが!
私の後ろの席だなんて!
出席番号順ではなく受験番号順で座るらしいから当然といえば当然かぁ!
私はチャンスだと思い、後ろを向いた。
黒瀬君が本を読んでいたから、話しかけていいか迷ったけど、今言わなくちゃまた女子に囲まれてしまう。
「あ、私赤澤椿!1年間よろしく!」
「知ってる。去年も同じ中学だっただろ」
黒瀬君は文庫本に目を落としたまま無愛想に言った。
でも私なんかのことを覚えてくれていて、すっごく嬉しかった。
私の後ろの席だなんて!
出席番号順ではなく受験番号順で座るらしいから当然といえば当然かぁ!
私はチャンスだと思い、後ろを向いた。
黒瀬君が本を読んでいたから、話しかけていいか迷ったけど、今言わなくちゃまた女子に囲まれてしまう。
「あ、私赤澤椿!1年間よろしく!」
「知ってる。去年も同じ中学だっただろ」
黒瀬君は文庫本に目を落としたまま無愛想に言った。
でも私なんかのことを覚えてくれていて、すっごく嬉しかった。