ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~家族の絆は深まるばかり~
そうして持て余し気味のラブレターを持ち帰ってうっかりした事で我が家にプチ嵐が起きた。

主にパパの精神的な面に打撃を与えたっぽい。


私もちゃんとパパの事をホントのパパと思って接しているしパパもちゃんと自分の娘として可愛がってくれてるし大切にしてくれてる。

間違ってたりすればやはり怒られる。


でも、基本優しいパパ。

そんなパパがこのラブレターを見つけての打撃たるや。

まぁ、大変でした。


『この、ラブレターの相手はどんな子なんだ?もしかしてもう彼氏とかいるのか?!そんな、嘘だと言ってくれ!!』


普段のパパ何処に行ったの?というレベルに私と純くんは目を見開いたのは言うまでもない。

そんな中ママだけは


『そりゃ、私とあなたの娘よ?こんなに良い子に育っててモテないわけないじゃないの。でも今のところは相手は居なさそうよ?』


そうサラっと冷静にパパに言ったのだ。


『弥生!ママが言ったのはホントの事?まだ彼氏なんて居ないよね?そうだよね?』


それを聞いても落ち着かないパパに


『私の目もパパで肥えちゃったからね。そんな相手は居ないよ。パパよりカッコよくて素敵な人が現れるまではそんな相手は出来ないからね?』

と優しく話してやっと落ち着きました。


ママに溺愛のパパはどうやら娘にもとことん甘かったらしい。



その後ママがこっそり言った


『こんな感じだから年頃になってホントに彼氏が出来た時はまずはママに話してね?』


うちの家族は今日も仲良く暮らしています。
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