瞑想と彼女と現実と
高校生?

いや、高校生みたいなもの…。

店員さんは笑い始めた。

なにそれ。名前は?

マカ。

また笑った。人の名前で笑うなんてひどいけど、心が広いからを理由に何も言わなかった。

お母さんがマカロンが好きだったから、マカなの。

へぇー、かわいいね。

ケタケタお兄さんは楽しそうだった。

アクセサリー達をまた見る。

見つけた




さっきまであんなに隅々まで見たはずなのになんて気付かなかったんだろう?

こんな素敵なもの。

あの…これいくらですかっ!?

あーそれ?100万。

ぐさっと刺さったその言葉。

決めた

私の目標。
これ私がかう。

あのっこれ私が買うまで置いといてください!絶対に買いに来るから!

マカの目標が店員さんに見えたみたいだ。

わかった。見えにくいとこに置いとくよ。ただし、お客さんが自ら欲しいって言うときは、いいね?

はい。…

まぁー、これ買う人いないと思うけどねー
とケタケタ笑ってお兄さんは冗談を言った。

マカにはもうあのアクセサリーを手に入れることで頭がいっぱいになった。

一つだけ条件つけていい?
はい?

毎週火曜はこのアクセサリーを見に来ること!わかった?
ついでに店番してもらうから。


私はバイトが決まった。
マカは少し嬉しくなった。

待っててね。

そう呟いてお兄さんににっこり笑って出口に向かった。

帰れる?

一人で大丈夫!

とにっこり笑って出ていった。
< 7 / 36 >

この作品をシェア

pagetop