先生に青春を取られたっていう話





コンコン

「鈴森先生いますか?

俺、昼休みに会った、岡本です。


失礼します。」




保健室だけはノブ式のドア

休みに来てる生徒への優し〜配慮


「岡本先生!!
どうされましてか?」


と中にいたのは、・・誰。


「あっ!岡本先生今日、赴任されたばかりですし、
しかも体育の先生とはまだ会ったことないですよね?」


と言って、鈴森先生の隣に座っていた全身ジャージを着たまさに体育の先生のような男が立った


「初めまして!!岡本先生!俺、善知鳥 春樹(うとう はるき)と言います!

鈴森先生がおっしゃった通り、体育を担当しています。
俺も、岡本先生と同じで26歳なので仲良くしてください!
この学校のことで何かわからないことなどありましたら、いつでも言ってください。

あっ!俺も独身ですよ!」


最後の”独身ですよ!”はかなり強調的に言ったよこの先生。

しかも俺に対してじゃないよな・・

善知鳥はたぶん、鈴森先生が好きだな・・。

それにしてもよくしゃべるなこの先生。



「俺は、明後日ある保健体育の資料作成の打ち合わせでここに・・

で、岡本先生は何しにここへ来たんですか?」


「ああ、昼休みに裏で鈴森先生が男子生徒に絡まれてたんだけど、手大丈夫だったかな、っと。」


「手!?

え、鈴森先生手痛めたんですか?」


俺がそう言うと鈴森先生は驚いたような顔をして左手を撫でた。


「岡本先生良く気づきましたね・・

大したことは全然無いんですけだ、少し痛いですね。
あの後少し冷やしたので大事には至らなかったので大丈夫ですよ。
左手ですし、仕事に支障もありません!」


気を遣って心配で、来てくださりありがとうございます。
と言いながら小さく会釈をした鈴森先生


「手大丈夫なんですね!!良かった〜〜!」

と、鈴森先生しか見ていない善知鳥
もうメロメロだな


「いえ、少し気になったもんですから。
時間あったんでこの校舎を探検がてら寄りました。」


「そう。優しんですね。」

と言った鈴森先生は俺にロックオン。
残念だったな、善知鳥


俺全然興味無いけどな。




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