イケメンインテリ大学生との出逢い
5月のある日、それはよく晴れたお散歩するには実にもってこいの日だった。

いつも通りに出勤して、よく働いたーと思ってエレベーターで帰ろうとすると中にはビルでも1、2を争うほど有名な九条湊がいた。

九条湊はまだ東京大学に在学している現役大学生ながらすでに会社経営をしているというやり手の人だ。
すでに4回生ということもあり大学での単位はほぼ取り終わり卒論まで書き上げあとは卒業を待つまでという東京大学の学生の中でもぶっちぎりで優秀な学生だそうだ。

私は九条社長とは全く面識などなかったが一目みて纏ったオーラの凄さにびっくりしたけども整った端正な顔立ちに思わず見惚れてしまった。

九条「乗らないんですか?」

私「あっ、いや、乗ります!」

まさかの2人きりの状況に心臓バクバクしてるのが恥ずかしい、また22の男性しかも7歳も年下の大学生になんでこんなにドキドキしているのか陽菜はまだ恋の自覚を持てずにいた。

九条「どうぞ、着きましたよ。」

私「あっ、あわわ、ありがとございます」

九条「見ない顔ですね、最近、このビルに入られたんですか?」

急に九条さんに話しかけられて思わず耳まで真っ赤になるのが自分でもわかった。

私「はい。11階のシャネルで働いてます!」

九条「そうなんですか、あっ、申し遅れました九条湊と申します。28階でアロマの商品開発はネットでのオンラインショッピングを経営しています。」

これが私、白石陽菜と九条湊さんとの初めて言葉を交わした出逢いとなった。
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