Love Summerー幼なじみを卒業ー
「何にしようかなー」



…ラーメン?

暑いよなぁ……。

けど、下手に作り込むと、“腹減ったって言ってるだろ”と、お兄ちゃんがキレかねない。



「もう、良いか。面倒くさい」



「“面倒くさい”?」



「いや、考えるのが面倒くさいだけ」



「早くしろよ」



「……偉そうに;;」



顔を洗いに行く、ボクサーパンツ1枚だけのお兄ちゃんに睨まれながらも、怯む事はなく、クロワッサンでオープンサンド。

ハムとキュウリとレタスを適当なサイズに切って突っ込んで完成。

基本、食べられれば文句は言わない人。



「そういや俺、今日からしばらく居ねぇから」



「そう。ご自由に」



「寂しがれよ」



「別に寂しくないし、お兄ちゃんはもう1人居るし」



「残念。兄貴もしばらく居ねぇよ」



「何で?」



「野暮な質問はするな」



「……何が?どこが“野暮”なの?;;」



「…………」



…怪しい;;

口は普通に立つ悠汰氏(我が兄)が黙るなんて、絶対に違うところで力が働き、脅しというか、口封じか何かが起こってる。



「何か企んでるの?」



「お前!その口、ホッチキスで閉じるぞ!」



「愛叶の真似?」



「うるせぇ!学生は勉強しろ!着替えて出掛けるから!」



…自分も学生でしょうが……;;
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