Love Summerー幼なじみを卒業ー
怪しさ100%で、慌てて着替えて出掛けて行ったお兄ちゃん。

食器を片付け、再び勉強しようと思うも、何かが気になる。

--プルルル…ッ



「グルだな;;」



ママだけでなく、パパや慧汰氏(お兄ちゃん)までも電話に出ないなんて、何かを企ててるに違いない。

--ブッブーッ



「……おばさん?」



≪今日から永が泊まりに行きます。お世話よろしく!こっちのご飯の心配は大丈夫!洗濯物をたまに取り込んでくれるだけで大丈夫だから、とりあえずうちの永をよろしくね!≫



「“お世話”……」



≪意味不明≫



≪わかります≫



≪余計なお世話です≫



≪ご理解頂けて何よりです≫



≪おばさん、ふざけすぎ!≫



≪本気よ。永を任せます!私も忙しいの!夏休み位、身体が資本のポリを面倒見て!≫



…本心は絶対に違うでしょ;;

だいたい、“ポリ”とか、ヤンキー感が抜けてないんですけど;;

でも、永君が来るとは限らないし、もう良い。

無視して勉強して、明日は愛叶と花火大会!

去年、永君の見回りの日と被って、ちょっと帰るのが遅れたら怒られたけど、今年は交番が変わったし、来ないだろうって愛叶が言ってたし、楽しまないと!
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