Love Summerー幼なじみを卒業ー
最初は、愛叶より数ヶ月先に生まれた、泣き虫な赤ん坊で。

愛叶は生後半年から保育園だったが、悠李は3才まではプレ保育はともかく家に居て。

慧汰と2人、悠汰と悠李をオモチャにしたり、駄菓子屋行ったりしてた。

中学に入ると、生活のリズムが変わり、高校に上がれば、1日1回、会える事が奇跡に近くて。

その中で成長して行く悠李は、いつしか女の子から女へと変わって。

気は強くても、女らしい面は多い悠李。

まだ女子高生と、ガキとわかってるのにほっとけなくて。

花火大会の警備に進んで出たり、企みに気付きながらも、悠李が気掛かりで姫野家に泊まったのに何で誰も気付いてない。



「あの――…」



「何?ウジ虫じゃなきゃ、何よ」



「そういう話じゃなくて」



「ん?」



「まだ、ハッキリとしてるわけじゃないけど、前向きですから」



「「嘘!!?」」



「悠李だし、真剣に考えさせて下さい」



「おおっ!」



「考えなさい!考えなさい!!」



ガキ感は拭えきれなくとも、特別なのも確か。

悠李が俺で良いなら考える。

てか、俺の気持ちが固まれば、意地でも俺の女にしてやる。

母親(ババア)が言ったように、下の下の男に取られたら、男が廃る。
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