Love Summerー幼なじみを卒業ー
「本当はね、私が強く言えば、永は悠李と付き合うとか考えたの。けど、こればかりは親の強制出来ないでしょる今の言葉だけでも、私は救われた。ありがとね、永」



「こんな俺ですみません」



「過去は変えられないんだ。これからの永を、おじさんたちは、信じてる」



「ありがとうございます」



“こんな俺”……そんな一言で、過去の女癖についてだと思われるとは、正解とは言え、よっぽどだ。

親父からドン引きされただけの事はある。

ドン引きされようと、彼女なんていらなかった。

一度抱いたら諦めると言われたら、若さ故、抱けない事もないし、ヘマ何かしない自信はあったからには、そりゃ抱くだろ。

16~7歳は盛んだし。

大学には行こうと思ってたから、高3はほとんど遊ばずに、受験勉強。

慧汰と同じ大学へ進学し、中退して警察学校へ行ったけど、それはそれで後悔はない。

法学部に通い、弁護士や裁判長。

検事にキャリア警察も悪くなかったが、そんな真面目な集団、俺にはご免。

身体張って動いてる方が、性に合っても居た。



「たださ、一つだけ文句良い?」



「何ですか;;」



「私も愛希も、16で母親になってんの。もうちちょっと早く、悠李への気持ち教えて欲しかった。そしたら、せめても39歳で孫が抱けたわけよ!慧汰も悠汰も微妙だから、永に期待してたのに」



…知らねぇよ;;
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