Love Summerー幼なじみを卒業ー
「悠李、諦めなくて良い。私も秘かに貴久を想い続けたから、不細工でも、受け入れて貰ったと思ってるから」
「……おばさん……」
あのキスを思い出し続けてると、素顔で現れたおばさん。
玄関に居たと思えば、どうやらメイクを落としてたようだ。
愛叶とは、言うほど似てない。
だけど、確かに……。
と言うか、愛叶は見慣れてるせいか、おばさんの方が酷く見える。
溜まらず、目を背けると、おじさんも唖然としてる。
「旦那さんが;;」
「永を出産して以来だから、ちょっと驚いた;;」
愛叶を変身させただけの腕は確かにあるようだけど、マジでっ!?
「これを言っちゃうと、娘失格なんだけど;;何でママを選ばなかったの?;;」
「……メイクに、騙された」
「おい!」
「けど、1番は性格だ!;;すっぴんを見る度、真彩に電話したけどな;;」
「明日からは、メイクしててね;;」
例えようのない、素顔。
愛叶はおじさんの血も流れてるお陰で、不細工ではないのかも知れない。
「さ、3人を追うわよ!」
「その顔でか?;;」
「永にも見せないといけないでしょ?こんな不細工な姑を許すのは、悠李しか、居ないと思うし」
許す許さないの話ではなく、ただただ引くだけ。
ドン引きするだけ!;;