Love Summerー幼なじみを卒業ー
「永君……引っ越し、しよ?;;」



「話は後でも出来るからな」



「お願い……忘れよう;;」



「お前抜きで話してやる」



「――オォ……ッ!;;」



とりあえず、引っ越しを優先させ、お兄ちゃんたちを助けようと思った。

しかし、これはどうなるか。

恐ろしい展開が待ってるかも知れない。

妄想でも、カウンターパンチを食らい、気絶するお兄ちゃんたちの姿が出て来て、頭を抱える。



「慧汰氏なら、顔で殺れると信じてる;;」



「何気にお前もおっかねぇよな;;」



お兄ちゃん(長男)にだけ同情を申し上げ、愛叶に何を運ぶのかを確認。



「あぁ!これと、布団!」



「……ふざけてんのかブス」



「うるせぇよ、人間!」



「「「『…………!!?』」」」



…凄い返し、来たよ;;

間違ってないけど!;;



「勝手に慧汰君と仕事を早退したのを、私のせいにしてんじゃないよっ!!」



「…………」



…黙った……?;;

永君が黙らされたよね!?;;

運ぶのが、洋服などが詰められたボストンバッグと布団だとわかった瞬間、何も確認してたのはこっちながら、言わなかった愛叶へ怒りを見せた永君。

しかし、今日は愛叶の勝ち;;

泣くどころか、返す言葉をなくす“人間”呼ばわりに、あっさりと勝った;;
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