Love Summerー幼なじみを卒業ー
しかし、コンビニに行って時間を潰すにも、欲しい物もないし、大人しく居ようかな。



「どうかした?」



「いえ、別に」



「あ、待ち合わせ?俺で良ければ呼んで来るけどどうする?」



変なのに捕まったけど。

けど、署員専用口から出て来たし、警察ではあろう。

何か、善人ぶったチャラ男。

ナンパにも思うが……大人しく。

永君の職場で、騒いではダメだ。



「待ち合わせじゃないなら、道に迷ったとか?案内しようか?」



「大丈夫です。待ち合わせですから」



…煩い、このチャラ男;;

どっか行ってくれないと、私の不快感は増し、確実に騒いでしまう。

永君の職場である以前に、ここは警察署。

補導されてしまいそう。

…“補導”?



「本当に待ち合わせなので、これ以上しつこいと呼びますよ?貴方のお仲間を」



「俺が警察とわかってるなら、安心してどうしたのか教えてくれない?」



「だから待ち合わせ」



「誰と?言いたくなら、見えるまで相手するよ。こんな可愛い子が1人じゃ心配だ」



「……だから煩いって」



「え?」



「あっ――…;;」



つい出てしまった本音。

言ってしまったこの口。

…チャラ男(こいつ)のせいだー!!;;
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