Love Summerー幼なじみを卒業ー
「つーか、トラック借りて来た意味ねぇ;;」



「だから、車を出してって;;」



「知らねぇよ!知ってたら最初から言えよ!」



「ちょっと、悠汰君!トモに怒鳴るの止めてよ!ホッチキスでその口を挟まれたいわけッ??」



「ホ、ホチ……;;」



「言えてないよ、悠李」



「煩いよ、不細工!」



「知ってるよ!あんたと違って自覚あるわ!」



「私だって普通だと自覚してるさ!」



「止めよう、愛叶;;」



「変わった無自覚だな、お前」



始まりがどこからだったかわからなくなる言い合い。

愛叶を友也君が止め、私は永君に意味のわからないツッコミで止められる。

不完全燃焼の中、友也君がそそくさとやたらデカいパネルバンの3トントラックに乗せ、お兄ちゃん(次男)が運転席へと乗り込む様子を玄関先で見守る。



「何?もう運んじゃうの?」



「みたいだね」



「じゃあ、荷物は悠真に任せて入ったら?ご飯出来たよ!」



「おいババア!ダチを手伝ってやってる息子を褒めろ!」



「私はまだ40。まだババアじゃねぇよ!そんな失礼を言う馬鹿息子に飯はない!雑草でも食え」



「ママ、ご飯を下さい;;」



「――一生、帰って来んな馬鹿息子!」



「……すみませんデシタ;;」



そこに現れた元ヤンに潰されるお兄ちゃん。

…さすが、ママ;;
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