Love Summerー幼なじみを卒業ー
Lov.6*最高の誕生日
「ジャジャーンっ!」
「悠李、似合う!」
8月を迎え、膝の傷も完全に治った為、明日にでも海に行こうと愛叶と盛り上がり、水着の試着会。
今日、8月5日は私の誕生日!
それで、愛叶がプレゼントとして、水着を買って来てくれたのだ。
おばさんのバスローブを借り、リビングで水着姿に。
赤いフリンジの付いたホルタービキニ。
パンツは赤と白のマーブルで、サイドにリボンまである。
「ね!どう?」
「去年ので良い」
「……何でぇー!」
観客として参加してた永君に、感想を求めるとまさかの返答。
去年は黒いワンピースみたいな水着で、物足りなかった。
だから、愛叶も私の念願だったビキニをプレゼントしてくれたのに、“去年の”って……。
「あんたも可愛いじゃない!悠李のこの姿を、男たちに見せたくないんでしょ?」
「…………」
「照れないで良い。息子よ!」
「……本当にっ?;;」
「喜んで照れるなよ;;」
嬉し恥ずかしの私に、呆れてる永君。
気にせず隣に座り、腕に絡み付くと、ママたちが大爆笑。
おばさんに至っては、永君の脚をバシバシと叩きながら笑ってる。
…笑われる事、してないんですが;;