Love Summerー幼なじみを卒業ー
笑いが起こる中、永君はスッキリした顔で手を拭いてる。

手でクリームなんて、逃げれる筈がない;;



「「「『舐めろ!舐めろっ!』」」」



しかし、変なコールが起こり、いつかの悪趣味野郎(堤)を睨む。



「じゃ、チューしちゃえ!」



…酔ってやがる!;;

盛り上がる警察集団。

私はさっきの写真や誓いのキスで、感覚は麻痺してるから良いよ?

…てか、ちゅー!

私は苺を咥え、永君にアピール。

頭を掻きながら、私を見た永君。



「ンッ――…」



勢い良くぶつかり、攫われて行く苺。




「美味しい?」



「普通」



「永君、大好き!」


永君に抱き着いて、またまた写真タイム。

四方からフラッシュがパシャパシャ。

でもうっとり笑顔で視線を配る。



「では、お時間も進んでおりますので、進んで参ります。ご両家のお父様、お母様。あちらスポットライト下へお願い致します。ご新婦様、悠李さんより、お手紙です」



だけど、楽しい時間は過ぎて。

ついに来てしまった。

結婚式の主役は、花嫁だし。

永君がする筈もない、両親への感謝の手紙。

だから予定通りに引き受けたけど、手が震えて来た。

今から泣きそうなのは、緊張のせいだろうか……。
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