Love Summerー幼なじみを卒業ー
「幼なじみの花嫁さん。から揚げなくなったよ?頼む?」



「――私は永君の花嫁!あっ……」



「ちゃんと卒業してるなら、永の願いを心から叶えてあげなさいね」



永君の願いを、私が心から叶えてあげる。

夫婦は同じ夢を持たないと。

同じ方向を見て歩かないと。



「幼なじみ、卒業!」



「や、だから――…」



「今日から永の家族として再入学します!」



「……そういう話か?」



「卒業と、かけただけなのに;;」



「わかってるし」



一夏で恋して結婚。

こんな事、普通であり得る?

私たちだから、あり得たんだよね。

幼なじみだったから。

相手が永だったから。

何の取り柄もないけれど、永を大好きな気持ちがあれば良い。

永と子供が幸せならば。

LOVE IS OKで言うんだから。



「永、幸せ?」



「まぁ」



「じゃあ私も幸せ!永の幸せは、私の幸せ!」



「……俺も」



「「「『えーーっ!?』」」」



「悪いのか」



「大歓迎!」



他より聞けない永の気持ち。

永の気持ちが、恋のバロメーター。

幼なじみで良かった。

結婚出来て良かった。

私を選んでくれて、ありがとね。





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