偽りの先生、幾千の涙
でも、もし父さんが復讐なんて思い付かなかったら、俺達はあの頃のままだったんじゃないか。
血は繋がってないけど、絆は強い家族
俺の大事な家族
俺は父さんと兄さんを守りたい。
今日が終われば、悪い事は全部終わる。
罪は背負っても、ひっそり穏やかに過ごしていけばいい。
だから…
「頼むよ、兄さん。
ちゃんと父さんのところに行ってよ。」
俺は願うように呟いた。
その声が兄さんに届くはずがなかった。