偽りの先生、幾千の涙
考えて、俺は前を向く。
俺はいつからこんな事を考えるようになったのだろう。
いや、思うようになったのだろうか。
他人のために、何かをしたい。
全力で守りたいし、出来れば静かなところで笑って生きてほしい。
彼女の何に惹かれて、ここまで想うようになったのだろう。
俺はアクセルを踏んで、何処に続くか分からない道を進んだ。
絶対に何処かで行き止まりになる。
寧ろ同じところをグルグル回るだけになるかもしれない。
それでもこの道を行こう。
気付けば周りは、美しい緑ばかりだった。