そばにいて


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今までミキの世話をしてくれてありがとう。
今朝起きたらミキが冷たくなっていました。
だから、今日は来なくても大丈夫だよ。

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メールの文字を入力する手が震えた。
何度も何度も内容を書き換えた。

ミキがいなくなってしまった現実と向き合わなきゃいけないのがつらかった。

だけど、なんとか送信をした。


やっぱり、“まだ七年だろ”って俺が言っている。
“お前だけが幸せになっていいはずないだろ”“お前はミキと幸せになるはずだったんだろ”って俺が言っている。


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