そばにいて
エピローグ
「大丈夫ですよ。ずっとそばにいますから」
毎夜、俺が不安そうにして彼女を見ると、いつも彼女はそう言って俺を抱きしめてくれる。
「私、ケースケさんより年下だし、ウチ長寿の家系なんで。おじいちゃんになったケースケさんを見送ってあげますっ」
いつもこんな風に言って俺を安心させてくれる。
「ありがと」
フフと彼女は柔く笑った。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
セミダブルのベッドで隣にいる彼女と挨拶をして、俺は目を閉じた。