三つ葉のクローバー
その分つまらない毎日に、どうして瑠華達と同じ学校に行かなかったのかと度々後悔した。
後悔をしては、揺らいでしまう。
机にしまった1枚の紙をめくってため息をつく。
【進路希望】
…………担任まで提出。
•第1希望
•第2希望
•第3希望
白紙のままのそれを見つめて、しまいこんだ。
***
「でね!?郁が私になんて言ったと思う!?みんなの前で“俺、処女には興味無いから。ごめん瑠華”って言ったんだよ!?
そもそも!私は告白なんてしてないのに、みんながからかうから否定してたの!そしたら、そんなことに…」
スーパーに着いてから、瑠華はずっとご立腹で、実に愚痴をたくさんこぼしていた。
声を低くして、郁未の真似をする瑠華の話に笑って返すと「笑い事じゃないの!」と瑠華は怒った。
「楽しそうだね」
実はかごを持って、お肉や野菜を入れていく。
今日のメニューはカレーだ。
上機嫌でルーを持ってきた郁未は実のかごに一緒にお菓子も入れた。
「みの!これ使って後でみんなで勝負しようぜ」