吸血鬼な王子様
服を着ると、聖太くんの家を出る。
「お邪魔しました」
「よくできました」
「えへ」
手をつないで、家へ向かう。
もうしちゃったし、恥ずかしくないや。
明日も学校だね、なんてたわいもない会話をしながら歩く。
あっという間に家は目の前。
「今日は本当にありがとう」
「ううん、俺もありがとう。また明日」
「バイバイ」
ちゅっ。
別れ際、彼が私の頬にキスをした。
素敵な彼氏を持ったな、幸せだ。