吸血鬼な王子様
恋心
その日から、私と聖太くんの仲は深まり始めた。
朝廊下ですれ違えば「おはよう」と挨拶を交わし、放課後「また明日」と挨拶をする。
それだけのやり取りで仲はかなり深まった。
最初はなにかされるんじゃないか、という不安もあったけれど、彼は何もしてこなかった。
声をかければ爽やかな笑顔で対応してくれるし、「また明日」と手を振れば、「バイバイ」と手を振ってくれる。
気が付けば、私は彼に恋をしていた。
もっと、彼のことを知りたい。