オカンみたいな君が好き
ねえ、トーマ。

当たりだよ。当たり。大正解。

トーマの心配はみごと的中したよ。




私、宿題するの忘れてた。








「バカ!」


授業が終わって昼休み、トーマは私を叱りつけた。


「だからあれほど忘れ物がないか確認したってのに!」


「……スミマセン」


結局宿題の問題は解けなかった。

頑張って書いてみたけれどダメだった。

お陰で先生にグチグチ言われた。最悪だった。


「しかも宿題は前回の内容だ。お前、授業が身に付いてねぇな」

「それさっき先生に言われたんですけど…」

「俺からもいってやるっつの!ほんっとにお前は!だからダメだなんだよ、そいうところが!昔からそうだ、ほんと……」

「あーはいはいすみませんでした、分かりましたー!」

私は一息に言い切るとトーマから逃げるように走り出した。


「あっ、こら待て!」


こういうときのトーマはめんどくさいことこの上ない。

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