御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
「あぁ、それは麻里花が話してるから大丈夫じゃない?彼女持ちの男は一応警戒はしても排除はしないみたいね。」
そう返すとホッとしたようだ。
「それなら良んだけど」
「しかし、そんな相手なのになんで無自覚天然娘のままなのよ?」
「そこは室長補佐いわく、社会人になるまで待ってたみたいで。多分これから無自覚天然娘は攻められて既に逃げ場は無いから捕まってたのを認識するのみだと思う」
「「なるほど、ってその話ぶりだとその相手って麻里花の近くにいて仕事先も分かっててって感じだよね?!」」
「今日のこの感じだときっと2人も会えるわよその相手に。まぁ、びっくりしない事ね。」
ふふふと笑いながら言うと
「びっくりな相手って事?」
「え?ちょっと嫌な感じしかしないんだけど……」
紗希は鋭いから気づいたかなぁ。
さ、そろそろこの無自覚天然娘が躾られた通りに動き出すわね。