御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
「つい出かけてる時に麻里花に似合うような物を見つけると買ってしまうんだよ。それを身につけてる麻里花が見たくてな。俺のわがままだから気にするな。」


「うー、そういうお金の使い方どうかと思うけど。桁違いのお金持ちの彩人くんには言っても仕方ない?選んでくれるのも買ってくれるのも嬉しいけど度を超えると素直に喜べないんだよ?」


ちょっと困り顔になりつつ言う麻里花。


そう、麻里花はふわふわの見た目だし、俺からの気持ちになかなか気づかなかったけど中身はしっかりしてて庶民的であり金銭感覚は普通。

だからポーンとブランド物などを買うとちょくちょく今のような小言が入る。

特に麻里花はブランド物に興味も無いし好きなブランドがある訳でもないからか、買ったものは気に入ってくれるものの値段からか使用頻度は低い。


でも俺の家の麻里花に当ててる部屋のクローゼットはどんどんと物が増えているのである。

そして大抵買ってあるものは俺と出かける時に着てくれる。
普段着てる服だと俺との差が激しく隣を歩くのには俺が買ってる服を着ないと負けると言う。

麻里花は何を着てても可愛いから目が離せないと思っているのに。
全く自分の容姿の良さを自覚してないのはいただけない。



なにしろ可愛くて小学生の頃に誘拐未遂があったほどだ。
たまたま悠斗に用があり麻里花の家に向かう途中遊んでるはずの公園に寄ってなかったら危なかった。

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