御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
2日ぶりの自宅に帰ってきました。

はい、いまだに実家暮らしだったのでここは私にもお家。


「ただいま、お母さん。」
「桜さんお邪魔します。急ですみません。」


「あら、良いのよ。いらっしゃい彩人くん。さ、こっちにいらっしゃいな。お茶入れるから。」


そういう母を先頭に我が家のリビングへ。

うちのリビングはお母さんの趣味で北欧風のカントリーな家具や小物で飾られている。


「彩人くん、いらっしゃい。」

「お邪魔します、健一さん。」


お父さんはリビングのソファーで新聞を読んでいたのをたたみながら声をかけてきた。

私たちもお父さんの反対側のソファーに座る。


「はい、紅茶でいいかしらね?お持たせのケーキ美味しそうだったから出しちゃったわ。」

ニコニコとお母さんが言う。


「早速ですが今日は御挨拶に伺いました。健一さん、桜さん。麻里花と結婚させて下さい。」


そう言って頭を下げる彩人くん。


「付き合ってるのは分かってたが結構急だね?何故結婚になったか聞いていいかな?」

そう父が聞くと


「一昨日、昨日と麻里花に泊まってもらって一緒に過ごしてとても幸せだったので、出来たら同棲しないかと麻里花に言ったんです。でも一緒に住むならきちんと責任を持ちたいから籍を入れないかと聞いたんです。麻里花は付き合いを自覚してくれたばかりなので早いかとは思ったのですが。もう俺が待てそうになくて。」

そう真剣に言う彩人くん

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