御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
「和音さんお久しぶりです。これ、少しですけど。」


そう言って買ってきた和菓子を渡す。



「もう、お土産とか気にしなくてよかったのに。あひがとうね。さ、2人とも入りなさい。英貴さん待ってるから。」


今日はおじ様いらっしゃるのね。


和音さんの後について2人で入ってく。
玄関ホールは吹き抜けで綺麗なライトが吊るされている。

何度見ても綺麗。

昔はよくここに来ていた。
大学に入ってからは彩人くんも一人暮らしになったからこちらには顔を出してなかったけど。


お屋敷ってより洋館って感じなんだよね。


通されたお部屋は応接間のサロン。


「彩人、おかえり。麻里花ちゃんいらっしゃい。
ここに来るのは久しぶりだね。」

そう微笑んで行ってくれる社長。


「はい、おじ様お久しぶりです。」

そう笑顔で返す。


「父さん、母さん。俺麻里花と結婚するから。午前中に麻里花の両親から了承もらってるから早い内に籍入れるから。」



「あら、そう。お式するならいつがいいかしらねぇ、あなた。」

そう言う和音さんにおじ様は

「早くてもお盆休み中じゃなきゃ無理だろう。式は身内のみで良いからその代わり結婚披露宴を盛大にするよ。会社関係に知らせる意味を込めてね。」


じゃあ身内のみの式が済んだらお披露目兼ねて披露宴だな。

そこら辺の招待は父さんと健一さんに任せるよ。

そうして話はまとまりそのまま私は彩人くんの家に住む事が決まった。
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