御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
そう言いながら少し解せないという顔をしている麻里花。


「自分でやるよりは誰かがやる方が髪もブローしやすいからだろうな。これからは出張とかで不在じゃない限り毎回やってやるよ。」


そう乾いた髪を撫でながら言う。
麻里花は梳かれるのが気持ちいいのか目を細めて気持ち良さそうにしながら、体をひねってくっついてきた。


「彩人くんのブロー付きとか贅沢よね!こんなに幸せで良いのかなぁ。くすぐったい感じもするけど、でもやっぱり彩人くんと一緒にいるのは居心地良くて離れたくなくなる。」


ホントに麻里花は素直で可愛すぎる。

ギュッと背中に腕を回して麻里花頭に顎を乗せて


「麻里花にとって居心地良くて当たり前でしょ?そうなる様にどれだけ俺が甘やかして隣を独占してきたか。もう離さないから大人しく確保されてね?」


ニッコリ伝えると


「確保されてあげるから、彩人くんも私以外にあんまりその笑顔振りまかないでね?私の彩人くんなんだからね!」


あーーー!


ホントにヤバイ、どうしてこんない可愛いの!!



ぎゅーぎゅーに抱きしめていると

「ちょっ、彩人くん!苦しいってば!」


抗議がなされるので少し腕の力を緩めた。
< 36 / 60 >

この作品をシェア

pagetop