御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
まぁ、やっかみは多少陰で言ってるみたいだけど表立って文句は言えないのは秘書室に身内が居るからだろうな。

秘書室室長は部長クラスと同等なので父もそれなりに社内では役付きみたいなもんだ。

ちなみにその下の室長補佐が兄である。


その経緯も手伝って総務部長に庶務課課長が私に配布を任せる旨を室長である父に伝えたらしい。
父も私なら問題は起きない事が分かってるのでその旨了承して落ち着いたのである。

さて着いた。


コンコン、カチャ

「失礼します。庶務課の泉です。郵便物をお届けに参りました。」

「あぁ、麻里花ご苦労さま。」

「あら、麻里花ちゃんいらっしゃい。」

秘書室に入ってまず声を掛けてきたのは兄悠斗であった。
その後のいらっしゃいは常務秘書の池野美月さん。
とっても美人でナイスバディーのお姉さま。
サッパリしてて優しいのでこの1週間ですっかり懐いてしまった。

「はい、これ社長と会長と、これが専務。こっちが常務です。」

そう言って別けてた山ずつ机に置いた。

「麻里花ちゃん、これ持っていきなさいな。」

そう言って渡されたのは某有名店の最中

「常務に頂いたのだけど、常務今糖分摂取制限かかってるからね。置いとくと食べちゃうから持ってっちゃいなさい」

「え?良いんですか?!わーここの最中は餡が上品な甘さで大人気なんですよ!」

「そうらしいわね、かなり恨めしそうに常務が見てたけどお止めして取りあげたから早くここから去らせないとでね。」
そう苦笑して言う美月さん

そういう事なら

「遠慮なく頂いて行きます!」

「そうしてちょうだい。」


そう会話しているとそこに社長の外出に付き添ってたのか戻って来た父とも遭遇した。

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