御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
出てきた先輩方はヤバイという顔をしたものの、直ぐに取り繕う様な笑顔を浮かべて

「あら、ごめんなさいね。でも周りから見たらこう思うもんよ!大したことも出来やしないんだから大人しく雑用だけこなしててちょうだいね。」

そう言うとさっさと部署に戻っていた先輩方。


「麻里花気にしないのよ!あの先輩方は数年勤めてる割には大した仕事をしてないようなタイプだし。僻んでるだけだからね。何か言われたりされたら私に言うのよ!」

梨乃ちゃんが少し心配そうに言うので微笑んで答える


「大丈夫だよ。先輩方が感じて言ってることは何も間違ってるわけじゃないし。新入社員が入って1年も経たないうちに結婚なんて何してんの?って感じるのもわかるし。これ位は結婚するって決めた時に言われるくらい想像してたから気にしてないよ。」

そう言うと

「でも面と向かって言うことないわよ。大人気ないわ。なにかあったら専務にも言っときなさいね!」


そう言われたので頷いておく。


まぁ、専務で次期IGARASHIcorporationのトップに立つ予定の彩人くんと結婚するのだからやっかみやら何やら言われるだろうことは予測していたので大したダメージにはなってない。


元々彩人くんといる事でたまにお姉さま方に絡まれたりはあったので免疫が出来てる。

良いのか悪いのかは別として、まぁこの位言われるだけなら大したことは無いだろう。
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