御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
「何かあれば私も相談に乗るから言いなさいね!我慢はしない事!」
そう言うとニコッとしてエントランスの1階に着いたので美月さんとは手を振って別れた。
私は地下駐車場で降りて彩人くんを待つ。
10分ほどで彩人くんが来たので車で帰ることになる。
美月さんと話せたお陰かそこまで暗くならずには済んだけれど、彩人くんは感が良いから何となく気づいたみたい。
1日早く荷物を送ってもらったと言うので帰ったら片づけなきゃ。
彩人くんも手伝ってくれるみたい。
そして明日はとうとう入籍。
そして婚姻届を提出したら遊園地に言ってそこの近くのホテルに泊まるんだって。
私の好きなところ。
これから記念日になる1日を楽しく過ごせる様に考えてくれたみたい。
優しくて紳士な彩人くんはこの1週間一緒に寝ても添い寝だけだった。
キスはその分たくさんしたけど。
でもホントに私の覚悟というか心の準備が出来るまで待っててくれた。
こんな素敵な人そうそういない。
そんな彩人くんが私の旦那様になる。
ついこの間まで幼馴染のお兄ちゃんだったけど。
けど、ちゃんと振り返れば私は小さな頃から彩人くんが大好きで、そしてちゃんと異性として好きだったのだ。
彩人くんは私が10代半ばくらいからはずっと恋人として接していたと言う。
言われればそうだとやっと気づくあたり、私が周りから天然娘と言われても仕方ないのかもしれない。