御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー
そうして私も呼ばれてチャペルに向かう。
「お父さん、ありがとう。私幸せだよ。」
そう腕を組んだお父さんに言うと
「見てたら分かる。花嫁の父はやはり少し寂しいな。いつでも遊びに来なさい。」
「うん、ありがとう。」
そうしてチャペルのドアが開く。
眩しく綺麗なステンドグラスの下に私の愛しい旦那さまが待っている。
「娘をよろしくお願いします。」
彩人くんに私の腕を託したお父さん。
「はい、必ず幸せにします。」
そう言って頭を下げてくれた。
そして無事に誓いを果たして
「それでは誓のキスを」
ベールを上げてくれた彩人くん
微笑みあってキスをした。
ゆっくりチャペルを出て並ぶ両親と友人達を見てまた微笑み合う。
「彩人くん、とっても幸せだよ。ありがとう。」
そう言って彩人くんの頬に口付けてから私はブーケを投げた。
Fin