強引同期に愛されまして。
*
まどろみから目を開けると、男の顎が見えた。口を半開きにして、寝息を立てている。
変な夢を見ていたから、一瞬それが元カレの梶くんかと思った。
しかし寝ている男の顔を見て一気に目が覚めた。
「……嘘でしょう?」
焦って後ろに体をずらしたら、ベッドから転がり落ちてしまう。布団を巻き込んで私が落ちたもんだから、彼は布団が取り払われた状態になった。
そして見えるのは、ほぼほぼ肌色状態の田中くん。いやかろうじて下着は履いているけれども。
なにこれ、いったいどうなってるの。
自分を見れば私も裸だ。かろうじて……以下同文。
だがしかし、私の場合は胸はあらわになってしまっている。
これは……えーと、酔った勢いでアレってやつ?
私が? しかも田中くんと?
いやいやいや、嘘でしょー?
体に布団を巻き付けて頭を抱えていたら、寒さのためか男が身じろぎした。
「んー、さみぃ」
「あ、ごめん」
慌てて布団をかけて……いや違う!
隠さなきゃ、とりあえずは胸を。服はいったいどこに行ったんだと見まわすも見つからない。仕方なく、一番手近にあった、田中くんのものと思われるTシャツを着込んだ。
まだ半覚醒中の田中くんは、目をこすりながら私を見る。
「……おまえ、なんでいるんだっけ」
それはこっちが聞きたいわよ。
まどろみから目を開けると、男の顎が見えた。口を半開きにして、寝息を立てている。
変な夢を見ていたから、一瞬それが元カレの梶くんかと思った。
しかし寝ている男の顔を見て一気に目が覚めた。
「……嘘でしょう?」
焦って後ろに体をずらしたら、ベッドから転がり落ちてしまう。布団を巻き込んで私が落ちたもんだから、彼は布団が取り払われた状態になった。
そして見えるのは、ほぼほぼ肌色状態の田中くん。いやかろうじて下着は履いているけれども。
なにこれ、いったいどうなってるの。
自分を見れば私も裸だ。かろうじて……以下同文。
だがしかし、私の場合は胸はあらわになってしまっている。
これは……えーと、酔った勢いでアレってやつ?
私が? しかも田中くんと?
いやいやいや、嘘でしょー?
体に布団を巻き付けて頭を抱えていたら、寒さのためか男が身じろぎした。
「んー、さみぃ」
「あ、ごめん」
慌てて布団をかけて……いや違う!
隠さなきゃ、とりあえずは胸を。服はいったいどこに行ったんだと見まわすも見つからない。仕方なく、一番手近にあった、田中くんのものと思われるTシャツを着込んだ。
まだ半覚醒中の田中くんは、目をこすりながら私を見る。
「……おまえ、なんでいるんだっけ」
それはこっちが聞きたいわよ。