私を助けてくれたのは…。

桜南大学病院に着いたー

桜南大学病院は、私の出生地でもあり幼い頃から喘息でお世話になっているの

でも何故かママが今日は受付呼吸器内科でしてた

「ママ、なんで呼吸器内科なの?」

「もう雛那は17歳でしょ。
つまり高校生になると小児から呼吸器内科とかに変わるのよ」

「なるほどねー」

『佐伯雛那さーん 佐伯雛那さーん
6番にお入り下さい』

中に入ると若い先生が居た

「こんにちは。佐伯さん
緊張してる?」

実は病院が苦手な私はコクっと小さく頷いた

「そか…大丈夫だよ
俺は、日向大輔って言います
小児科から引き継いだんだ。よろしくね」

「はい…」

「じゃ診察するから服捲ってくれる?」

私は首を横に振った

「でもなぁ…じゃ温めるし少しで良いから」

「それなら…」

先生は約束通り聴診器を温めてくれて少しだけ捲った
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