ダイスキ~約束~
~帰り道~
夕日も沈んで、辺りは真っ暗に近かった。

俺は言うことにした。
「なぁ。星乃。」
『なぁーに?そーちゃん!』
「今日って星見える?」
『んー。見えるよ!アレが北極星!』
とかって他にもいっぱい星の名前を教えてくれる星乃。

「なぁ。星乃。約束覚えてるか?」
俺は言えた。
でも星乃はびっくりした顔をして動かない


『・・・忘れてると思ってた。』
そうボソッと星乃は呟いた。
「忘れるわけないよ。約束だろ。」

『そーちゃん忘れん坊だから、星乃の約束忘れて彼女作ってると思ってた!』
って泣きながら言う彼女はやっぱり可愛い


「覚えてるよ。星乃との約束だけ。」
照れくさいけど、言わなきゃ伝わらないから言う。


『そーちゃん!大好き』
って抱きついてくるから、
「俺も」って言って抱き締め返した。

俺の10年越しの片思いは一応叶ったようだ
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