絶望カウントダウン。
大人になったら、もっと優しくなれると思ってた


もっと心が広くなれると思ってた


もっと余裕があって


きらびやかな世界で生きていけると信じてた。








いったいどこが変わったというのだろう。


いつまでたっても、人に優しくなれない

心だって狭いまま


余裕なんて、どこ吹く風で飛ばされていく。





あたしは今日を生きるだけで必死だ。


取り残されないように。


傷つかないように、予防線を張っている。






時には、世界で自分一人ぼっちのように感じる夜だってある。


いつから泣く事を止めたのだろう。


いつから素直な心をなくしたのだろう。



感情の裏を読んでばかりでは、幸せな未来なんて見つけられない。





強くなりたい、そう思って

今日も弱い心を隅っこに押し込んで歩き出す。



遠い灯火のような、不明確な未来を目指して。
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