真面目ちゃんと問題児の彼
気づいちゃった…
ーーーーー
「おせーよ。ほら早く帰ろ。」
待っててくれた…
「うん…帰る…」
学校の通用門を出て左に曲がる。
「あれ?佐田くんは向こうでしょ?」
正反対なはずなんだけど…
「バーカ。今日倒れたやつを1人で帰らせれるわけないだろ。」
「…ありがとう…」
なにそれ…佐田くんのクセに優しいとか…
歩幅も私に合わせてくれてるし…
何話そう…と焦っていたら佐田くんから話題提示をしてくれた。
「にしてもビビったわ、委員長急に倒れるから。寝不足?」
「うん…最近体育祭の事で夜遅くまで起きてたからかな…」
プログラムの編集とか色々あったしな…
「委員長…前から思ってたんだけど…無理しすぎ。」
そんなこと言われたの初めて…
でもダメだよ…私は頑張んなきゃいけないんだから。
「そんなことないよ。まだまだ…」
「なにをそんなんに見栄はってんの?」
「違う…私は頑張んなきゃいけないのっ!しっかり者でいなくちゃいけないからっ!」
あっ…つい、ムキなって声を張り上げてしまった。