悪魔な先輩の彼女になりまして……

やばい、私。



ドキドキしてる。




大きく動く心臓に手を当ててみると、振動が伝わってくる。





先輩の家を出て、その真ん前で立ち尽くす。




動けない。放心状態とはこういうことを言うのか。






あんな、耳元で……


あんな色っぽい声で……っ




“ナツメ”って、ゆっくりと大事そうに呼ぶもんだから。




体中が悲鳴を上げている。





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