悪魔な先輩の彼女になりまして……
「せんぱ……」
「んじゃ、また明日な」
「え、あの……」
私が引き留めようと伸ばした手は虚しく、玄関のドアがパタンとしまってしまった。
いつの間に家に着いてたんだ。
なんてタイミング。
先輩は、私が寛汰を好きだと思ってるみたいで。
俺はお前を幸せにできるかって聞かれた。
どういうこと?
やっぱり先輩も、同じことを考えていたのかな。
このままダラダラと、好きでもないのに付き合うのはおかしいと。
先輩だってわかっているんだろう。
それならなんで……、
私、どうしたらいいんだろう。
なんか、怖いよ。