悪魔な先輩の彼女になりまして……
ヒーローじゃないか
なんだか最近、先輩との距離が縮んだような気がする。
心はどうだかわからないけど、こうやって触れることは明らかに増えていた。
私もゆっくりと先輩の背中に腕を回して、存在を確かめるように力を入れた。
雰囲気に酔ってるのかな。
今日の私は変だ。
圭志と接触があったから?
先輩にキスされたから?
何故か先輩を求めている自分にびっくりする。
「……はぁ……怖かったよ」
先輩の胸の中で吐息混じりで思いを言葉にする。
ただ、怖かっただけ。
ちょっと慰めてもらいたいなんて、別に思ってないんだから‼