悪魔な先輩の彼女になりまして……

やだ、泣いてる顔とか見られたくない。




そう思って後ろを向く。




「…………」





気配で感じる、先輩の焦った様子。




そりゃあそうだ。


泣き止んで落ち着いていた私がまた急に泣き始めるんだから。




なんで泣いてるんだろう。



泣きたくて泣いてるわけじゃないのに。
どうしてこんな涙が溢れるんだろう。




私ってこんな泣き虫だったかな。




先輩のこと考えただけなのに。やっぱりおかしい。



< 288 / 480 >

この作品をシェア

pagetop