悪魔な先輩の彼女になりまして……
死神ってなんだ死神って。私の後ろ?
振り返ってみる。が、当然そんな非現実的なものは見えない。
「何言ってんの?」
首を右に傾けて細目で寛太を見る。
「お、俺には見えるぞ、死神が。死神?いや、ていうかマジでどうしたんだよ」
なんだか焦ってるっぽい寛太。
え、何!?マジで見えんのあんた!?
怖いんですけど。ホラーだぜ?
しかも私の後ろだと?どういうことだ。
まさか、私取り付かれてんのか?
いや……こ、怖い。お祓い行ってきたほうがいいのかな。