悪魔な先輩の彼女になりまして……


――――――――
―――――



「俺今日さ、廣瀬と出掛けたんだ」



「おー。良かったじゃん」



「そうそう。まあクレープ奢らされただけなんだけど」



「へぇ」




蝉の声に負けないような明るい声を出す。それに対し適当に相槌を打つ爽夜。


どうせ俺の話なんてほとんど聞いてねぇんだろうな。

まぁ、別にいいけど。



俺だって、話す相手は誰だっていい。
ただ、なんつーか。この喜びを誰かに伝えてぇ。



< 389 / 480 >

この作品をシェア

pagetop