悪魔な先輩の彼女になりまして……

私の心を読み取ったのか、先輩は口を開ける。



「俺は」



「はい」



「俺は、お前が思っている以上にナツメが好きだ」



私が思っている以上?って?

わかりづらいその言葉に眉を寄せる。



そんな私に気付いたのかどうかわからないけど、



「好きだ」



ストレートに心にぶつかる言葉。


しっかり胸に届いた。そしてそれは温もりに変わる。




先輩の腕に包まれて、あたたかい。



< 421 / 480 >

この作品をシェア

pagetop