悪魔な先輩の彼女になりまして……
ナツメは俺から受け取ったボタンを大事そうに握り締めた。
「既についてないから誰かにあげたのかと……」とブツブツ言ってる。
んなわけねーだろ。
他の女に渡すかっつーの。
ナツメが第二ボタンを欲しがっていることはカチューシャからこっそり聞いた。
あ、間違えた。
ナツメがカチューシャ先輩とか呼んでるから俺まで……くそっ。
つーか女はこんなもんが欲しいのか?
ただのボタンじゃねえか。よくわかんねぇな。