悪魔な先輩の彼女になりまして……

そういう所、適わねぇな。不意打ちだから困る。


いきなり過ぎるだろ。



こういうとき、『お前も可愛いよ』とか言えたらいいのにな。




どうも難しい。


向こうから仕掛けられるとどうにもこうにも……緊張してんのかな、俺。



あー、緊張とか気持ち悪い。もっと余裕でいたい。




「先輩」



「あ、ああ」



「私のこと、好きですか?」




人気が無くなった所まで歩いてきて、ナツメが立ち止まった。



< 440 / 480 >

この作品をシェア

pagetop