悪魔な先輩の彼女になりまして……
そういう所、適わねぇな。不意打ちだから困る。
いきなり過ぎるだろ。
こういうとき、『お前も可愛いよ』とか言えたらいいのにな。
どうも難しい。
向こうから仕掛けられるとどうにもこうにも……緊張してんのかな、俺。
あー、緊張とか気持ち悪い。もっと余裕でいたい。
「先輩」
「あ、ああ」
「私のこと、好きですか?」
人気が無くなった所まで歩いてきて、ナツメが立ち止まった。