鎖骨を噛む
着替えを済まし、メイクが終わった頃には、16:00になっていた。
あと1時間。意外と持て余してしまった時間。
この1時間を、例えば、銀行みたいに預金しておいて、本当に必要な時に引き出して、使えるようにできたらっていつも思う。頭が良かったら、そういうシステムを研究、開発するような仕事に就いていたかもしれない。でも、生憎私はバカで、コンビニのアルバイトをしながら、1日1日を無駄に、寂しく消費している。
バカは時間を持て余すものなのかもしれないな。だって、バカはどうやって時間を使えばいいか、考えることができないから。考えることができる脳みそがないから。私の頭を輪切りにして、中身をパッカーンと開いてみたら、きっとカニ味噌くらいしか脳みそがないんだろうなって思う。
そんなことを考えていると、もう20分も経っていて、また無駄な時間を過ごしてしまったことに後悔。もういい。ちょっと早いけど、バイトに行こう。